“おとめ座のおはなし”

おとめ座のおはなし

出典:ギリシャ神話
文:池梟リョーマ
絵:ajico
朗読:こうこ / 高津麻都香 / 丸山徹 / 矢木いちは
編集:森のえほん館編集部
■絵本の内容
ギリシャ神話から星座のおはなしが登場。
女神デメテルとその娘ペルセポネの美しくも悲しい物語。
地下の国の王にさらわれた娘をデメテルは必死で探しつづけますが……。
■「森のえほん館」アプリ内 本棚の場所
カテゴリ別>世界の童話
■対象年齢
3歳〜6歳
■クリエイター紹介
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ajico
いたずらを仕掛けるこどものような気持ちでキャンバスに向かっています。
児童書・アプリゲーム系を中心に活動中です。
http://whoopeei.com
 

母と娘の悲しいストーリー

表紙の夜空を舞う美しい女性の姿。それはおとめ座のモデルとされる大地の女神デメテルだと言われています。
地下の国の王に誘拐された娘を探し無事に再会しますが、親子には悲しい結末が待ち受けています。
また、物語の最後に訪れる冬の期間は、娘が口にした「ザクロの実の数」とされていて、3粒で3か月や4粒で4か月という説もあります。
今回は、森のえほん館で大人気の「ラプンツェル」を手がけてくださったajicoさんに作画を担当していただきました。特に最初と最後のシーンはもとても神秘的かつ幻想的なので必見です。

 

ギリシャ神話の魅力

星座と深い関わりのあるギリシャ神話には、教訓じみた日本の昔話や他国の童話とはまた違った魅力があります。
物語に登場する神様といえば、慎み深い信仰の対象であり、人間を超越する存在として描かれることが多いように思われます。でも、ギリシャ神話に登場する神々はとても人間味に溢れています。愛する人を守るために勇敢に戦ったり、時には過ちをおかして争ったり、人間のようにとても感情的です。私たちが共感できるその人間味が、ギリシャ神話の魅力なのかもしれません。

 

こっそり裏話

ちなみにおとめ座のお話にも、アラジンと同様の裏話があります。それがこちら!
●ゼウスとデメテルは実は兄妹で愛人関係
●ゼウスは超浮気者
●ゼウスは娘のペルセポネをハデスと結婚させるべく、誘拐まで計画
●ゼウスにそそのかされたハデスは悪者というよりむしろ被害者
●デメテルはそんなゼウスが大嫌い
う〜ん、ゼウスさん…そりゃ嫌われますよ…。原作を忠実に再現してしまうとお子さまの夢を壊しかねないので、今回もすこ~し脚色しております。
 

この記事を書いた人

企画・編集担当カワコ。日々絵本制作に奮闘中!
星座といえば星占いか聖闘士星矢を連想してしまうカワコです。
梅雨が明ければ星が綺麗に見える時期到来!
森のえほん館には「オリオンとさそり」というギリシャ神話もありますので、そちらも是非ご覧ください。
星座シリーズ第3弾も早く制作したいな〜。
 
 
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