“じゅげむ”

じゅげむ

出典:古典落語
絵:サヨコロ
朗読:こうこ / 夏目桂輔
編集:森のえほん館編集部
■絵本の内容
生まれてきた子供のために、お寺の和尚からありがたい名前をたくさん教えてもらった夫婦。
一つに決めきれず、すべての名前を子供につけることになり…。
古典落語で人気の一節が絵本になりました!
「じゅげむ?」「ごこうのすりきれ?」
おかしな名前の響きを楽しみながら声に出して読んでみましょう。
■「森のえほん館」アプリ内 本棚の場所
カテゴリ別>学習できる
■対象年齢
3歳〜6歳
■クリエーター紹介
サヨコロ
サヨコロ
年パス動物園通いとペットシッターをしながら、動物を描く仕事を目指している「自称イラストレーター」を継続中。
http://coro.sub.jp
 
 

繰り返しが止まらない!


おかしな名前を何度も何度も繰り返すこのお話は、古典落語の代表作で某教育番組でも頻繁に紹介されているほど。聞き慣れない音の響きを楽しみながら暗記力まで身につきます。お話の後半につれてどんどんテンポアップしていくところも見どころです。長い名前によって起こる笑いを、是非お子様と一緒に体感してください。
 

知ってますか?名前の意味


「じゅげむ」のお話はなんとなく聞いたことはあるけれど、お子様に名前の意味を聞かれてドキッとされる方は多いのではないでしょうか。そんな時のためにあらかじめ絵本を読む前に勉強しておくことをおすすめします。
■寿限無(じゅげむ)
限り無い長寿のこと。本作ではこどもにわかりやすく「幸せがずっと続く」という意味として紹介。
■五劫の擦り切れ(ごこうのすりきれ)
時折、天女が泉で水浴びをする際に、泉のそばにある岩の表面が天女の衣に当たって少しだけ擦り減り、それを繰り返して岩が無くなってしまうまでが一劫とされ、その期間はおよそ40億年。それが5回擦り切れる、つまり永久に近いほど長い時間のこと。
■海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)
海の砂利や水中の魚のように数限りないこと。
■水行末 雲来末 風来末(すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ)
水、雲、風が通りすぎてきた方、そして通りすぎた先は果てしないこと。
■食う寝る処に住む処(くうねるところにすむところ)
衣食住の「食・住」より、これらに困らずに生きていけるという意味。
■藪ら柑子のぶらこうじ(やぶらこうじのぶらこうじ)
「やぶらこうじ」とは藪柑子(やぶこうじ)のことで生命力豊かな縁起物の木の名称。
■パイポ、シューリンガン、グーリンダイ、ポンポコピー、ポンポコナー
唐土にある「パイポ王国」歴代の王様の名前でいずれも長生きしたという架空の話から。
グーリンダイはシューリンガンのお妃様で、あとの二名は双子の姉妹という説もある。
■長久命(ちょうきゅうめい)
長久と長命を合わせた名前で長寿のこと。
■長助(ちょうすけ)
長く助けること。
 

この記事を書いた人

企画・編集担当カワコ。せっかちワーキングマザー。
私が子供の頃はわけも分からずこの名前を口にしていましたが、意味がわかると落語の奥深さが実感できます。タレント・落語家としても有名な山崎邦正さんの落語が面白いので一度でいいから生で聞いてみたいです。
 
 
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